他の業界ではようやく中堅と呼ばれるような年齢なのに、もう定年を意識するエンジニアという職種の特殊さが垣間見えます。
体力の衰え
エンジニアは常に納期を意識しています。プロジェクトの進行状況によっては残業続きということもあります。
またエンジニアはシステムを設計しコードを書く、というような集中力が必要です。
残業続きで身体が壊れないのも、集中力を維持するのも、体力が必要です。
常に学び続けるプレッシャー
IT技術の進化のスピードや労働環境、常に新しいスキルが求められる業界です。
求められるものがどんどん変化していく中、新しい時代にも自分はこの業界についていけているのだろうか。
成果主義が浸透しているエンジニアとして働けば働くほど、そんな不安が募るのでしょう。
管理職へのキャリアチェンジ
経験を重ねると管理職へのステップアップが始まります。
エンジニアも例外でなくプロジェクトマネージャーなど統括の仕事へ移行していきます。
そのためエンジニアとして現場に参加することは少なくなっていくのです。
35歳定年説から、スペシャリストへ
急速に変化し今や必要不可欠なIT業界は、現在常に人手不足です。
即戦力としてのスペシャリストには高い報酬を払ってでも来て欲しい、そんなニーズも高まっています。
35歳前後で現場を離れるか、またスペシャリストとして働き続けることができるか。
5年後10年後に満足のいく結果を得られるよう、キャリアチェンジのタイミングが勝敗を分けることになるのです。
若手エンジニアの転職事情
他の職種と比べると、比較的若手の転職が多いといわれるエンジニアですが、2年目から3年目の若手の転職も多い傾向にあります。
スペシャリストへの道
長く業界で働くために、多くの若者はスペシャリストを希望しているようです。
それは「手に職」という意識が強く、終身雇用制度が崩壊した昨今、同じ会社にずっと勤め続けるという考え方がないためでもあります。
若いうちに経験を積みたい
エンジニアは生涯学び続ける職種であり、経験も大切です。
自分の技術が磨ける、成長できる環境があれば転職にさほど躊躇いはないのです。
例えば安定している大手の会社に入っても、希望の部署に配属されず管理側になり、スキルが向上しないというケースもあります。
社内で部署の移動を希望するより、転職した方が早い、そう考えて移動する若手も多いようです。
社内での移動は、経験を重ねてしまうと、せっかく育てた人材を移動させるのを惜しまれて希望が通り難くなるためです。
とにかくスキルアップしたい
管理職を目指す場合でも、まずは技術を磨きエンジニアとして経験を積んでおく必要があります。
エンジニアの管理職に求められるのは、一定の技術もありマネジメント力もある万能型である場合が多いためです。
若手であるうちにキャリアチェンジ
社内での部署移動を願うより、転職のほうが良いと考える傾向にあります。
若手のうち、すなわち第二新卒や20代の転職のほうが未経験の業種にチェンジしやすいのです。
雇う方としては中途採用であっても、若手は長期的な育成を行うつもりで採用する場合が多いためスキルはさほど重視されないためです。
大きくキャリアチェンジを考えている人ほど、できるだけ早いうちにチャレンジするのが良いでしょう。