PMBOKの知識エリア「プロジェクト・コストマネジメント」に関連する問題です。
問題文のプロジェクトは,現在,アクティビティごとの見積もりを終了し,アクティビティ全体を集約するコスト・ベースラインの策定に入っています。これは「コストの予算化」プロセスの作業ということになります。
「コストの予算化」プロセスでは,未知のリスクに対する予備費として,「マネジメント・コンティンジェンシー予備」を割り当てます(PMBOKの「コストの予算化」プロセスの「ツールと技法」で定義されている「予備設定分析」)。
マネジメント・コンティンジェンシー予備の特徴は,
・プロジェクト予算に含まれる
・コスト・ベースラインには含まれない
・アーンド・バリュー・マネジメントの対象には含まれない
・使用するためには,スポンサーの承認を得る必要がある
・「未知の未知」と呼ばれる想定されていないリスクへの予備である
というものです。
従って,この問題の解答は選択肢1の「プロジェクト・マネージャは,必要と判断すればいつでも使用することができる」になります。
なお,PMBOKの「コスト見積り」プロセスにも,「ツールと技法」に「予備設定分析」があります。
こちらは,個々のアクティビティの予算を見積もる際に不確定要素を加味して準備する予備費で,「コスト・コンティンジェンシー予備」と呼ばれます。
コスト・コンティンジェンシー予備の特徴は,
・コスト・ベースラインに含まれる
・アーンド・バリュー・マネジメントの対象となる
・プロジェクト・マネージャは必要に応じて自由に使用することができる
ということになります。
この2つの予備費の違いはぜひ整理して試験に臨んでください。
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